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愛と感謝の綴り~縁を絆で紡ぐ~ by Adomatic

『凪のお暇』 # 「天井でっかくていいわぁ。」「空気がおいしいです。」

梅雨が明けて、空におっきい入道雲がいて、夏だなぁ、そんなことを思いながら部屋でクーラーもつけずに窓全開で時たま入る風が心地良いと思う今日、この頃。

といっても汗たらぁ~って出てきますがね。笑

でも西日が入るまでは、このたまに入ってくる風が気持ち良くて部屋に居るんです。

さてと、、、

今回もこのタイトルを書かせていただきます。

(*この先『凪のお暇』2話目ネタバレありです。)

 今年の夏、私の中で観たい、観続けたいドラマNo.1のドラマです。

『凪のお暇』なかなか私のツボをついてくる。笑

ゴンと慎二、本当に対照的なふたりですよね。

確かに近寄ったら危険かなぁって雰囲気だけど、甘くて凪の欲しい台詞や行動をくれるゴン。

慎二はきっと、有名私立大をエスカレーター式に進んで卒業後はエリートコースまっしぐらって設定なのかな。

外見は完璧人間だけど、内面は子どもみたいに不器用なそんな自分に荒立ってしまう、こんな慎二に母性本能をくすぐられる方も多いのでは?

本当に対照的。

そしてこのキャスティングに納得する2話目でした。

ゴンのミステリアスな雰囲気を醸し出しながら相手の心を優しく包んでしまう、それって間違いなく惹かれちゃうよねぇ、まさしく人たらし(笑)

そしてこの役柄を倫也くんが仕上げてきますねぇと感じてしまう。

まだ2話なんで今後のストーリー展開でゴンという役をどう纏めて完璧に仕上げていくのか本当に楽しみです。

でもそれも対象的な慎二を一生くんがこれまたいい感じで仕上げているから成り立つんだと思います。

TBSさんのキャスティングの巧いところとして、昨今の売れてる俳優をもってきて、当たらないわけないやろって思われがちですが、このふたりの役者に関しては共通点があって役者としての基盤ともいえる時に舞台で揉まれているってこと。

役を創る力が備わっている役者ということ。

それを2話で知らしめたのは巧みな演出と脚本でしょうね。

いやぁ、TBSさんすごいです、マジで。

少女漫画でよくあるパターンといえば確かにそうなんですけど、でもよくあるパターンで終わらせてないのが惹かれる台詞にあるんだろうと思います。

今回のタイトルに書かせてもらった台詞、青空を天井と言って表現した「天井でっかくていいわぁ。」は、ゴンの純粋な一部分を表現した台詞となりました。

1話で「空気は読むものじゃなくて、吸って吐くものだと思うから。」から繋いだ「空気がおいしいです。」

 

そしてやはりキーパーソンとなるんだと思わせた緑さんの台詞「嚙み合わない歯車ってセクシーよね。」「結末教えてあげましょうか?」「このふたりね、結局すれ違ったまま別れるの。男女の悲劇の引き金はね、いつだって言葉足らず。彼はただ好きって伝えるだけで良かったのよ。」これ、緑さんって何かみえてるの?過去はよく当たる占い師ですか?って思わせるくらい、慎二のことを言っていますよね。

映画になぞった台詞ですけど、このまま自分の本音を伝えなきゃすれ違ったまま終わりをむかえるということを慎二にいっており、言葉足らずというのはまさしく今の慎二のことであって、ただ素直に好きと伝えれば今のこの状況を抜け出せるかもしれない、違う結末になるかもしれないわよって促す。

その台詞を三田さんの演技力でおいしく料理している。

三田さん、実にいい仕事してますよねぇ。

何だかこの3人をおいしく料理しているのは緑さんなんじゃないかって思わせるくらいです。

 

そして次のキーポイントになるトランプのシーン。

ホットポテト理論、、、このシーンってちょっと怖いですよね。

何でも見透かしている、お前のことを解ってるって植え付けた上で「お前は変われない」っていう呪縛のような台詞を頭の中に過らせる。

凪の心理を巧くついた駆け引きです。

それが《空気に飲まれる、嫌だ、苦しい。》と、この心の台詞に繋がるわけです。

でもそこに実は凪以上に人間をみているゴンの衝撃の一言が入る。

「でもさぁ、さっきのホットポテト。俺んとこ回ってきたら、俺多分食っちゃうなぁ。」

「え?」

「だって旨いもん。熱々のポテト。」

これは笑いながらも計算外の衝撃を慎二に与えたでしょうね。

今まで内緒で付き合っていたふたり。

上手に慎二が空気を作って、空気を読む凪を上手くコントロールしていけてたのは誰も居ない密室、秘密の関係だから故に成り立っていたこと。

自分の想定外のゴンの空気の持っていきかたに戸惑うのも無理はないですよね。

まさに人たらしのゴンだから故に引き出せた「もう逃げないから」の台詞に繋がる。

いや、ある意味ゴンって怖いわ。

一気に凪を救ってしまうのが人たらしなんでしょうね。

そしてここのシーンの締め、キーパーソン緑さんの台詞を思い出して慎二が素直になる、そこでゴンちゃん登場。

とことん邪魔してしまううえに自分が作っていた空気をサラッと変えて持っていったゴンへの牽制球がキスってことで、まぁこれはよくある流れですね。

しかし「美味しいのになぁ、ホットポテト」この台詞は、まさしくホットポテトは凪でしょうね(笑)

意味深だわ♪

 

そしてラスト、今度は凪が好きな白い恋人を凪の代わりのようにぎゅっと抱きしめて子どものようにぎゃんぎゃん泣く慎二を引きで撮る。

で、今度は龍子に「号泣?」と言わせて慎二の号泣アップを抜かない手法、このパターンいいですね(笑)

このくじらロードの慎二の号泣を凪に関わりがある人に見せてるのは、そろそろ凪に慎二の本音を気づかせるあからさまな伏線でしょうね(笑)

いや、しかし巧いよなぁ。

危険な香りがする優しい男に母性本能を掻き立てられる男。

見事に女心をついてるわけで(笑)

よくあるパターンのふたりを芸達者な一生くんと倫也くんに任せて観客をグイグイ引っ張る。

このふたりでよくある話は大化けする訳だ。

でもさ、このゴンと慎二がただのイケメンで棒芝居だったら、よくあるパターンやなって観客がするすると砂のように掌から抜け落ちていたでしょうね。

そして原作者のコナリミサトさん、いい台詞使いですね。

長くなりましたが、今夜の『凪のお暇』も楽しみです( *´艸`)

 最近このブログを読んで頂けてるようで、、、この場をお借りして感謝致します。

「いつも読んで頂いてありがとうございます。今後とも精進致しますので、どうぞ御贔屓にm(_ _)m」