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愛と感謝の綴り~縁を絆で紡ぐ~ by Adomatic

『凪のお暇』 #《あれ?私また空気読んでる。》last

何だか間が空いてしまいました。

そんな間に台風が近寄ってきています。

でも私が台風さんにアッカンベーってしたら、台風さんが鹿児島の方にいっちゃいました。

んー、、、最近鹿児島や宮崎方面に集中的に雨が降っているんで、ちょっと気になります。

さて、これで#《あれ?私また空気読んでる。》を終わりに出来るように頑張ります。笑

正直辛すぎて、慎二の気持ちが入り過ぎて、どう表現したら、どの言葉と言葉を紡げば慎二の気持ちに近い表現が出来るだろうって、悩んでました。

あのラストは辛すぎる。

(この先『凪のお暇』第4話ネタバレありです。)

~ゴンの部屋~ 

ゴン「凪ちゃん帰って来るまでさ、ここでゆっくりしてて。鍵、帰りにポストに入れといてくれればいいから。じゃあ、また遊ぼうねぇ。」

そう言うと手を振りながらアイツは出掛けていった。

俺は何でこの部屋に居るんだ。

凪に会いに来たのに、何でアイツの部屋で呑気にゲームなんかして、しかも何だか差を見せつけられた気もするし。

アイツなんなんだよ。

何かすぅって気がついたら側にいるし、クソ優しいし、めっちゃ気遣い出来るヤツじゃん。

慎二「あんなん隣に住んでたら確実に落ちんだろぉ。」

あんな奴じゃあ、、、何か、、、んー、、、あぁ萎えた、帰ろ。

ん?なんだコレ。

ふとやった目線の先には見慣れた凪の文字で綴られたメモが置かれていた。

“冷蔵庫にロールレタスあります。温めて食べてください。”

気が付いたら冷蔵庫を開けていた。

冷蔵庫には沢山の酒が並んでいる。

そしてメモに書いてある通り、赤い鍋が置いてあった。

冷蔵庫から鍋を出した。

そしてふっと一息ついて、気持ちを落ち着かせて、鍋の蓋を開けた。

懐かしい匂いがして、頭の中に凪の顔が浮かんだ。

口角を上げていつも楽しそうに料理していた凪を思い出す。

俺はビールを飲みながらテレビを見てて、楽しそうに料理してる凪の姿をチラチラ見ながら、結婚したら広めで凪が使いやすいキッチンにしよう、そんなことを思っていた。

鍋の中にはふたり分のロールレタスがあり、添えられていたのはうちでしな垂れていた豆苗だった。

解約した部屋にそのまま置かれていた豆苗が頭に過った。

やっぱり豆苗育ててんじゃん。

そう思いながら鍋からつまんだ豆苗を口にする。

 

凪の、、、凪の味だ、、、凪の料理だ。

 

俺は何で凪を手放したんだ。

何であのとき駈け寄れなかったんだ。

凪と、、、凪と目が合ったのに。

凪が助けてって目で訴えてたのに。

俺は何で、、、何で、、、。

自分自身への怒りのように外で雷が鳴っていた。

メンヘラ製造機、、、彼女が言っていた言葉。

そりゃそうだ。

あんなん傍に居たらメンヘラにもなるよな。

そう思いながら俺は確認するようにユニットバスの扉を開けた。

何だ、、、コレ。

また自分自身への怒りが込み上げてきた。

 

何で俺はあのとき凪の手を取れなかったんだっ!

 

後悔の念が込み上げる雨の中、駅に向かって歩いていた。

コンビニの明かりが見え、入り口の音が鳴った。

ふと見上げた俺の目線の先にコンビニから出てきた凪が立っていた。

凪「慎二・・・?」

慎二「お前・・・。」

よくよく見ると、やつれていて顔色が悪い。

慎二「待て・・・、待て・・・、なぎっ!待てよっ!」

慎二「おいっ・・・、待ってって!」

凪「何で?何でまた来たの?!」

慎二「話があんだよ。」

凪「やだっ!来ないでっ!」

慎二「濡れるからっ!」

凪「うちにはもう上げないからっ!絶対!」

慎二「俺、今日お前の隣の男んち上がったぞ。」

凪「嘘、何それ?ゴンさん家に居たの?!今日は帰らないって言ってたのに。何で?!だって物音とか・・・あっそっか!耳栓して寝てたから。あぁ、せっかく会えたかもしれないのに、、、あぁもうっ!わたし、バカっ!今もまだ居る?もう出ちゃった?」

俺の手を必死で振り払おうとしていた凪は、馬鹿みたいに焦って取り乱し、捲し立てるように話しながら俺につかみかかってきた。

そこに居たのは俺が知らない凪だった。

慎二「マジなのか・・。アイツとつるむようになってからお前がおかしくなってっ話は。」

凪「え?誰がそんなこと・・・、私は元気だよ。」

慎二「どこがだよっ!!」

慎二「何だ、、、この自堕落な、、、自堕落な飯のチョイスは?!節約魔のお前がコンビニでこんな散財ありえねーだろっ!」

慎二「何だよっ、その顔は?ゾンビみてぇにやつれて・・・。」

凪「私は、、、元気だってば。」

慎二「お前も見ただろ?」

凪「見たって何を?」

慎二「アイツのユニットバスの洗面台!」

慎二「いいのかよ?お前以外に何人も女がいるような男で?」

凪「全然いいよ。」

凪「だって、ふたりで居る時は幸せなんだもん。むしろゴンさんみたいな素敵な人はみんなでシェアしなくちゃ。」

慎二「さむっ。」

凪「さむくてもいいよ。自由にさせてよ。せっかくのお暇なんだしさ。」

慎二「お前さぁ・・・マジですべってんなよっ・・・。」

凪「なんで?・・・慎二?もしかして泣いてるの?」

「全然いいよ。」そう言うと、必死で強がって引きつりながら作り笑顔をした凪を見て、、、抑えきれなくなった。

泪が止まらない。

いいはずないだろ。

お前だけじゃないんだぞ。

一緒に居るとき以外は何処で何をしているかもわかんねぇヤツだぞ。

お前みたいな女がゴロゴロ居るんだ。

何処に居るかも判らないアイツを、もしかしたら、もしかしたらって待つ女がお前以外にもゴロゴロいるんだぞ。

いいはず、、、いいはずないだろ。

 

、、、馬鹿は、、、俺だ。

 

何で俺は素直に言えなかったんだ。

あのとき、あのとき素直に、アイツの前だからって強がらないで素直に好きだって、好きだって一言いえば、、、言えてれば、、、凪は離れていかなかったかもしれないのに。

あの時はまだ俺のことを追いかけてきてくれてたのに。

そのとき、あのばぁさんが言った言葉が頭に浮かんだ。

 「男女の悲劇の引き金はね、いつだって言葉足らず。彼はただ好きって伝えるだけで良かったのよ。」

 その通りだよ、、、ばぁさん。

 

どうでしたか?

私なりに隠れたところを嚙み砕いたつもりなんですが。

いやぁ、しかしラストシーンは華ちゃんと一生くんの芝居合戦でしたね。

初めて一生くんの本気泣きのアップがきましたが、ここまで引っ張ってただけあってなかなか強烈にかまされました。

一生くん、あの泣きで、慎二を完璧に仕上げましたね。

おふたりの迫真の演技にこちらが泪が止まらなくなりました。

さて、さて、中盤に差し掛かりましたね。

どうなっていくんだろうなぁ。。。